こんにちは、大手個別指導塾・現役塾長の大嶋こーすけです。
つい最近中学校に入学したばかりだと思ったら、早いものでもう3年生です。
3年生は受験の年でもあります。中学受験をしたことが無い人からしたら初めての受験ですよね。
生徒さんご本人も保護者の方も、どのような意識を持って3年生の勉強に向き合うべきかわからない方も多いと思います。
この記事では、この春から中学3年生へと進級する皆さんへ、とても役に立つ内容をご紹介します。
まだ高校受験生としての意識が全然出来上がってないよ!という人は、特に最後まで読んでいってくださいね。
現役の教室長による説明会だと思って頂けたら、嬉しいです!
まずは、志望校を決めましょう
志望校を私立(単願)にするか公立にするかでは、受験に向けた頑張り方が全然異なります。
志望校が決まっていないということは、まず受験勉強のスタートラインにすらも立てていないということです。
具体的な志望校選びをする前に、まずは「公立か私立か」を決めることが大切!
私立の場合は、特に詳しい志望校も決めておくことを強くお勧めします。
その理由は、入試要項が共通している公立とは異なり、私立高校の場合はそれぞれで入試要項の内容(内申点の基準・加算要件など…)が異なります。
そのため、私立高校への進学を考えている方はどの学校を志望するのか、も併せて考えておく必要があります。
志望校の選び方については、以下の記事で紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
どんなことを意識すべきか(志望校別)
私立(単願)は内申点が1番大事!
私立単願の場合、募集要項に定められている内申点の基準に到達したら、その時点でほとんど合格したようなもの。
とにかく内申点が大事!
そのため、早めに志望校を確定し、作戦を練る必要があります。
作戦を練るというのは、例えば「今の成績では基準に2足りないから数学と英語の成績を伸ばして基準に届くようにしよう」というような感じですね。
高校によっては、内申点の加算措置があるので、そちらも要チェックですね。
よくある加算措置の例を、以下に挙げておきますので、参考にしてください。
<検定系>
漢検・英検・数検のいずれか3級
漢検・英検・数検のいずれか準2級以上
<出席日数系>
3年間皆勤
3年間の欠席日数が○日以内
3年次皆勤
<部活系>
部長
3年間同じ部活に所属
著しく輝かしい成績
<委員会・生徒会系>
委員長
生徒会在籍
中には「〇〇区在住」というようなかなり特殊なものもありましたが、基本的には以上に挙げたものがほとんどであると考えましょう。
また、加算条件以外にも
・3年間に1不可
・9科目で2不可
というような、失格条件もあるので、そちらも要チェックです。
志望校を決めて、どれくらい内申点を取れば良いかわかったら、あとはとにかくその数値に届くように頑張るのみです。
内申点を獲得するために気をつけるポイントは以下の通り。
授業態度:授業中うるさい・寝ている・露骨に話を聞いていない、なんてのは論外。
提出物:必ず全てを期限内に出しましょう。答えの丸写しはもちろん厳禁。
テストの点数:試験前だけではなく、普段から復習を習慣化させ、テストで高い点数を取れるようにしましょう。これが一番大切。
5が欲しかったらこの全てを最高レベルにしましょう。
どれか1つがどれか残念だったという場合に4がつく、と考えるとわかりやすいかと思います。
私立や公立の一般とは異なり「入試本番よりも、定期テストを頑張る」点が特徴的ですね。
私立(一般)は国数英の実力を中心に伸ばそう
私立高校を志望していて、一般受験をする人は、国数英の実力を伸ばしましょう。
多くの私立高校では「国数英の3科目」を入試科目としているから。
勉強への向き合い方は公立高校の人たちとあまり変わりません。
しかし「第一志望であることによる得点加算」のようなちょっと変わった制度が私立高校入試にはあります。
このような情報は、入試要項を熟読していないと見落としてしまうので、必ずチェックしましょう。
公立(一般)は5科目の成績をバランス良く伸ばそう
公立高校の一般入試を受ける人は、5科目の実力も内申点も、バランス良く伸ばしましょう。
私立に比べると全体的な勉強量は増える傾向にあります。
5科目の勉強を満遍なく行うのは、かなり大変です。
積み重ねが大切となる3科目とは異なり、理科・社会は「1.2年の内容全然覚えてない!」なんてことがザラにあります。
そんな生徒さんは、かなり多いです。
そのため、まだ1.2年の復習を始められていないという方は、今すぐ復習を始めましょう。
都道府県によっては、入試得点に内申点が加算される場合もあります。
私が塾を運営している東京都ではこんな感じ
入試:1000点満点
筆記試験:700点満点(100点満点×5科目の点数を傾斜する)
内申点:300点満点(実技2倍65点満点を傾斜する)
そのため、私立単願志望の生徒さんのような、内申点を獲得する努力も必要です。
また、検定やその他中学校生活の成果による成績加算は一切ないので、その点も注意が必要です。
公立(推薦)は倍率が高すぎるのであまりオススメしません
公立の推薦を第一志望として、受験勉強を進めるのはあまりオススメしません。
公立の推薦は倍率がかなり高く、一般受験よりも必要な内申点も高いから。
また、面接や小論文・作文、集団討論のような、勉強しづらいものが試験科目となっているので、対策が打ちづらいです。
もちろん、受験前に対策を打つのは必須です。
しかし、そちらに意識を奪われるあまり、一般入試の勉強ができなくなってしまっては良くありません。
ちなみに私は、公立推薦対策に時間をとられるのが勿体無いと感じていたので、最初から公立推薦は受験しませんでした。
公立推薦は「落ちる練習、受かれば超ラッキー」なものだと当時から考えていたからですね。
①私立単願
とにかく内申点!授業態度と提出物と定期テストに集中!
内申点加算条件も要チェック!
②私立一般
国・数・英の入試本番の対策に集中!
③公立一般
5科目の入試本番の対策を進めよう!
都道府県によっては、内申点が本番の得点として加算されることもあるから要チェック
④公立推薦
第一志望としては不適。
直前期に対策を打つ程度にしよう!
つべこべ言わず勉強しよう
「部活がまだあるから…」
「まだみんなガッツリ勉強始めてないし…」
「夏になったら頑張るよ…」
いろんなことを考えているかもしれませんが、とにかくつべこべ言わず勉強しましょう!
高校入試は、適当に勉強して勝ち抜けるほど甘くはありません。
いつまでたっても勉強を始められないでいると、平気で落ちます。
よっぽど合格のための点数まで余裕がある場合をのぞき、平日は1日3時間、休日は1日6時間は勉強するようにしましょう。
「休日6時間!?」と思うかもしれませんが、実はとても簡単。
単純に、朝・昼・夜でそれぞれ2時間ずつ勉強をすれば良いだけです。
最初はYouTubeで動画を流しながらとかでも良いので、とにかく毎日必ず勉強するようにしましょう。
「家で勉強すると色んな誘惑に負けそうになる」という方は、図書館に行ったり塾の自習室へと向かうのがオススメ。
図書館や自習室の「みんな頑張っている」空間では、なかなかサボりづらいものですからね。
勉強中に誘惑に負けない方法を知りたい方は、以下の記事も要チェック!
受験を意識した以上、つべこべ言わず勉強する!
正直、うざく感じるかもしれませんが、後悔してからでは遅いです。
極端なことを言うと、ここで勉強を始めれば志望校に受かりますし、ここで始められないようであれば落ちます。
それくらいの気持ちで勉強に臨んでください。
この記事を読んだ今この瞬間から受験勉強を始める!
周りに流されないようにする
勉強していない周りの人たちに流されないようにする。
高校入試においては、意外とこれが一番大事だったりします。
僕が高校入試で第一志望の高校に合格できたのは、これが一番大きかったですね。
乱暴な言い方をしますが、中学校には成績が上の人から下の人まで全員います。
成績が悪い人・志望校のレベルが低めの人は、いつまでも遊んでいることが多いです。
そういう友達が多いと「みんな遊んでるし、たまには遊んでいいかな」と流されてしまうことがよくあります。
私も、自身の中学生時代や、現在塾で指導をしている中で、周りに流されてサボっちゃってる人をたくさんみてきました。
そう言う人たちはことごとく、第一志望の高校に落ちるのです。
ただ、放課後や休みの日に「遊びに行こうぜ」と誘われても「いや、自分は勉強するぞ!」という強い意志が大切です。
この意志の強さがあるかないかが、合否に直結すると言っても過言ではありません。
中学3年生の時私は母親に「頭の悪い奴と関わるな!」と言われました。
当時は「乱暴だなあ」と思いましたし、事実、乱暴なのでそんなことは言いません。
しかし、そう言いたくなった母親の気持ちも、今となってはよくわかります。
周りに流されない意志の強さが合否に直結する!
周りが遊んでいても自分は遊ばないように!
最後に
今回は中学3年生が意識すべきことをご紹介しました。
今回の内容のまとめは以下の通り
- 志望校を決めよう
- つべこべ言わず勉強する
- 周りに流されないようにする
以上の3つが徹底できていれば、高校受験に関して後悔が残ることはまず無くなります。
高校受験は「ちょっとサボってもなんとかなる」ものではありません。
どれだけ努力をしても、志望校に合格できない生徒さんもいるんです。
そんな中で適当にサボってしまっている人が、上手くいくはずありませんよね。
今まで、サボってきてしまったそこのあなたは、この記事に巡り会えてとてもラッキー。
このページを閉じた瞬間から「これから自分は何をするべきなのか・何を頑張るべきなのか」を考えて、受験対策をスタートしてくださいね。